「ジャーナリスト宣言」をする前に

http://news.goo.ne.jp/news/sanspo/sports/20060828/120060828035.html

 甲子園であれだけ酷使されたのに、ほとんど休み無しで日米親善野球という話だったので、それだけでも斉藤君や田中君の肩は大丈夫かなーと不安に思っていたんですが、「5日間でダブルヘッダーを含む5試合を消化する強行日程」とはまた酷すぎます。どうあっても彼らを潰して悲劇のヒーローにしたいんでしょうか?

 こんなことをしていてはいつか被害者が出てしまうという話を会社の後輩にしたところ、彼は関西の某野球名門校の出身なんですが、母校の選手が日米親善試合で肩を痛めたことがある。そして、そのあとプロに行ったけれど芳しい活躍は出来なかったと言っていました。もうすでに被害が出ているじゃないですか!

 甲子園を主催している新聞社は、頻繁に加害者は忘れても被害者は忘れない、過去を反省して同じことが二度と起きないようにすると言っています。それはまったくもって正しい。だけど、自分たちが実行していないのでは発言の説得力がなくなってしまうでしょう。自らの利益の為に選手たちを酷使して大会を盛り上げた方(加害者)は忘れていても、肩を壊し未来を失った高校球児やその関係者(被害者)はそれを忘れないでしょう。「言葉のチカラ」を信じていると宣言する前に、自らの言葉に力が戻るような行動をしてほしいです。

http://news.goo.ne.jp/news/sponichi/sports/20060827/kfuln20060827001001.html?fr=rk

 あーあ、これだもの。自らの人気が招いた面もありますが、スターシステムで利益を得るために煽ったマスコミが招いたものでもあるでしょうに、まったく他人事です。確かにこの時期のヤンキースに迷惑をかけるわけにはいかないでしょうし、取材しないわけにもいかないでしょうが、折をみてこの選手達全員をヤンキーススタジアムに招待する等のフォローは出来るはずです。どこが経費を負担するのかという問題がでてくるでしょうが、度量のあるマスコミが現れ欲しいものです。私の個人的な意見としては、一番利益を得たであろう某新聞社が負担するのが一番すっきりすると思うのですがねー。