Dr.コトー コトー先生VS鳴海先生

 木曜日に体調がちょっと思わしくなかった為に本放送を見逃してしまって悔しい思いをしたんですが、やっと今日になって10話を見ることが出来ました。やっと彩佳さんの件が家族に伝わってほっとしました。最終回への準備が終わった感じです。きっちり最終回で感動させて欲しいです。

 この放送をみていて考えさせられることが何個かありました。自分の命と将来が危機に陥っている彩佳さんに冷静な判断を求めるのは難しいです。病気になってからの彩佳さんの行動は、本人はきっちり考えた末の決断だと思っているけれど迷走といってもおかしくないくらいです。こういうときに周囲の人間はどうしたらいいのかなーって考えてしまいました。本人の希望に完全に沿うべきなのか、あえて無視するべきなのか。

 今のところは、本人の表面上の意思ではなく本当の望みに沿う行動が出来たら一番なんだろうなとは思っているんですが、そんな本当の望みなんて他人に判断できるものではないし、本人の希望に関わらず本人が一番幸せになれるように行動するといっても本人にとって何が一番の幸せなのかは誰にも分かりません。難しいです。

 あともう一つ、助かりますって言い切る医師がいいのか、生存率を冷静に教えてくれる医師がいいのかです。これもどっちもどっちだと思うのです。本当に病気になって不安で仕方ないときは、助かりますって断言されてもそれこそ胡散臭いと感じるような気がします。だけど、生存率何%って言われても不安で仕方ないです。薄情すぎると思う気持ちも出てくると思います。でも、助かりますって断言して助からなかった場合、遺族は悲しみで一杯ですから失敗したのは医療ミスのせいだという考えに逃げ込みたくなってもおかしくありません。

 私個人としては、コトー先生と堺雅人さん演じる鳴海先生を足して2で割ったような先生が希望かもしれません。助かりますとは言わないけれど、全力で頑張ってくれる気持ちが伝わってくる先生で、冷静に確率を伝えてくれるけど患者の気持ちにも配慮がある先生。これが理想かなー。

 最終回の予告を見ました。どうやら手術室に入るコトー先生を見ると、大病院の手術室で鳴海先生とやり合っていたので、鳴海先生の病院で手術に参加するようです。まず、第一段階はクリアできたようです。あとは物凄い勢いで鳴海先生に言われていました。どういう展開になるのか楽しみです。

 あと、最後まで鳴海先生は冷たいキャラのままなのでしょうか。言い方は冷たいけど、言ってることは間違ってはいないと思うんですよね。単純に冷酷な人というよりは、彼にも彼なりに歩んできた医師人生があってその中でああいうキャラになったような気がします。過去に何かあったのかも。たとえば患者に親身になりすぎて逆に患者を傷つけた、又は自分が傷ついた等。(贔屓目で見すぎ?)もう少し彼を描ける時間があれば良いのになと思います。踊る大捜査線の外伝シリーズみたいに鳴海先生スペシャルでも見てみたいです。

 あと最後に一つ。島の診療所に例の事件の研修医の先生が来ていました。それは嬉しいんだけれど、彼の島は今どうなってるの?