分布の形

民主党の最適戦略(上): マーケットの馬車馬
民主党の最適戦略(下): マーケットの馬車馬

さすが明快で分かりやすい、なんとなく感じていたけど論理的思考力も知識もない私にはうまく説明できない気持ちを、きっちり論理的に整理してくれてすっきりしました。

ただ若干の違和感も覚えました。私が記事の要約をすると逆に理解し難くしてしまうので、ちょっと直接記事に目を通してみて頂きたいです。

 読まれましたか?では私の感想を書かせていただきます。私は野党が何でもかんでも反対することに同意は出来ません。とくに選挙のための対立軸づくりの為の反対などは言語道断だと思っています。

 それがマーケットの馬車馬さんの記事で、選挙戦略的にも間違っているということが分かり、それには素直に納得しました。ですがこの記事って右と左の分布が正規分布ですよね?今の時代の雰囲気って正規分布でしょうか?あと、自民党は中道ちょい右ではあると思いますが、若干右にシフトしていってますよね?

 時代の雰囲気が右に寄っていっているということは、この記事のグラフでいうと右側に偏った分布だということです。その上で自民党が右にシフトしている分けですから、民主党の最適戦略である自民党よりちょっとだけ左寄りという政策を実行した場合、民主党も中道より若干右よりってことになるような気がします。民主党自民党も右よりってことになると世の中の雰囲気がより右に傾いていく気がするんです。

 マーケットの馬車馬さんの意見は別に右だ左だを言いたいわけではないです。単に例を出しているだけなので、(無党派層を右翼・左翼の文脈で捉えることに違和感がある読者の方は、横軸を「地方重視→都市重視」とか、「労働組合重視→企業重視」とかに適宜置き換えて頂きたい)とおっしゃっています。それにしても世の中の雰囲気が都市重視のとき、自民党が都市重視を打ち出しつつあるときに、民主党が都市重視を打ち出すと、より都市重視の風潮が加速すると思うのです。

 選挙には勝つけど、世の中が右傾化したり、地方切捨て気味になっていく。これが良いか悪いかはそのひとの価値観の問題なので一概に良いとも悪いとも言えませんが、なんとも私には割り切れない思いが残ります。でも何が割り切れないのかは、私にはそれを論理的に表現する能力が無いのでできません。なんかもやもやです。