投げ銭への反応

 私が毎日欠かさず閲覧している絵日記ブログ「言戯」さん。そこで「Web投げ銭」が設置されて、すぐ取り外されるということがありました。投げ銭を設置するなんてがっかりです的なコメントを送られたことが原因のようです。その出来事で少し「投げ銭」について考えさせられました。

 「投げ銭」を設置するとがっかりな理由って何なんでしょう?私は「投げ銭」システムってよく考えられたシステムだし、今後のネット上のコンテンツの発展に寄与するものだと思っています。なのでこの否定的な反応が結構意外でした。


 「投げ銭」は、作り手側にも受けて側にも有難いものだと思います。

 作り手側からすると、自分が丹精こめて作ったコンテンツに対する「反応や評価」が分かりやすく得られます。コンテンツを作る負担も若干軽減されるでしょう。

 受け手側からすると、いつも楽しませてもらっているサイトに「感謝の気持ち」を伝えられます。いつも楽しませてもらっているけれど、コメントでしかそれを表せませんので、こういうシステムがあると嬉しいです。

 その「反応や評価」や「感謝の気持ち」をお金で表す必要は無いと考える方もいらっしゃるでしょう、物欲を表に表すのは格好が悪いとかという考えの方もいるかもしれません。

 ですが、才能ある作り手が労力を込めて作った作品にはきちんと対価が与えられる方が、作り手側のやる気が増すでしょうし、負担も減るでしょうから、その結果受け手側が今後より良い作品を楽しめるようになることに繋がっていくと思います。

 ましてや、この「投げ銭」システムはコンテンツを見る前に料金が発生する有料コンテンツとは違い、コンテンツを見た後に受け手側の判断で出来るものです。そのサイトに価値が無いと判断した人は投げ銭をする義務は無いわけです。作り手側に感謝の気持ちを伝えたい人だけが投げ銭をすればよいという、受け手側にのみ選択肢のあるシステムです。こんなに良心的なシステムも無いと思います。

 私は、有料コンテンツや記事の内容に関係の無いアフィリエイト広告がいっぱい張ってあって使いずらいサイトが増えていくよりも、「投げ銭」システムが広まっていって欲しいと思っています。

 最後になりますが、「言戯」さんは毎日毎日たくさんの人を楽しませるコンテンツを提供しているわけです。そこには多大な労力が費やされていると思います。そのコンテンツも有料なコミックや雑誌に匹敵するクオリティーを持っていると思います。

 ですので、私は投げ銭しても良いかなと思いましたし、投げ銭を設置はなんら問題のない措置だったと思っています。何らかの形で受け手側の感謝の気持ちを表せるものがあると嬉しいと思います。今回は設置を止められてしまったようなので、「絵日記を書いてみよう」さんのように書籍化されたら、購入することによって感謝の気持ちを表すことしか出来ないのかなと残念に思います。