良い事務屋とは仕事を減らす事務屋だと思う

 この上なく素直に頷けるエントリーに出会いました。

http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2006/10/post_400.html

 そうなんです。事務屋に必要な能力は、トラブルを起こさない能力。仕事を減らしていく能力なんだと思います。

 私が優秀だと思う先輩Aさん(仮)は、システム業者と交渉して現実に合っていないシステムを改良させて無駄な作業を減らしたり、手作業が多かった事務をどんどんエクセルマクロやアクセスなどを使って作業効率を高めたり、トラブルが起こる度にマニュアル化してトラブル発生件数を地道に減らしていました。ともかくこつこつ事務改善をして、業務の量を減らすことに頑張っていたので、優秀な先輩だなーと個人的に尊敬していました。

 で、その先輩が異動しまして、その後任の後輩君と飲み会の席で話す機会があったときに、ほろ酔い加減の後輩君がAさんのあとを引き継いでみると案外仕事が少なくて驚いた。Aさんは意外に楽をしていた的な、あまりに「分かってない」ことを言い出したので「やさしく」心得違いを正して上げました。

 Aさんが頑張ったから事務量が減ったんです。どんどん事務を改善していって、トラブルが起こらないように、無駄な作業を減らしていって、その改善によって空いた時間は更なる事務改善に使う。これが優秀な事務屋なんだと思います。

 トラブルをぽこぽこ引き起こして、その対応にバタバタしていつも残業している様な人は傍目には頑張って見えるけれど、そうではない人が実は凄い事務屋だったりするのです。でも、皮肉なもので仕事をどんどん減らしていくと後任がアホだと楽していたように思われるし、見る目の無い上司だとバタバタしている人の方が頑張っているように見えるんですよねー。Aさんは損な役回りです。でもやっぱり自分も目指すならそういうAさんの様な事務屋になりたいと思っています。