学力別学級もありなのでは?

 競争を望むのは誰か - Arisanのノート

 自分が子供の立場だったらどっちがいいかなと考えてみたんですが、学力別の方がうれしいかなーと思ったので少し考えてみました。

 Arisanさんのいう「自分の好きなことを学びたいという意欲」が、たとえば画家になりたいから絵を描きまくりたいとか、小説家になりたいから本をいっぱい読みたいとか、野球選手になりたいから野球の練習をしたいとかだとします。それを親が許してくれるためには一定の成績を取っていないと許してくれません。親によって納得する成績の基準は違うでしょうけど、ともかくその基準を超えないと好きなことをさせてくれません。

 だから、出来るだけ授業時間で効率よく学習したい。学校の授業をきちんと受けていたら目標点に近い点が取れるのがベスト。それで効率良い授業について考えると、塾で教えていた時の経験から考えても、自分のレベルにあった説明を受けるのが一番効率が良いんですよね。

 その科目について習熟度?が少し遅れている子にあわせて説明しているときは、成績上位の子が死んだ目になっています。ちょっと突っ込んだ説明をしているときは、下位の子は私には関係ない世界の話だという表情をします。

 勉強が進んでいる子は基礎ばかりやられても身にならないのでもう少し応用的な問題をやらせてほしいと思うし、前段階でつまずいている子はわからないものがあるのにさらにその上に進まれてももう手も足も出ません。

 で、授業の効率が悪いから成績にかかわらず塾にいって自分の学力にあった授業を受けなくてはいけない羽目になる。そこで時間を取られて自分の本当にやりたいことが出来ない。これが私が子供だったら一番いやな状況です。

 学校の授業が効率的なら学校外で勉強する量を減らせられる。そうしたら余った時間で自分の好きなことが出来る。山田ズーニーさんの本でも読んで文章の書き方を学んでも良し、絵を描きまくっても良し、素振りに明け暮れてもよし。

 学力別学級は、やり方によっては問題も出てくるかもしれませんが、まずどういう方式にしたら悪影響がすくないか考えてみてもいいのかなと思います。やりようによってはそんなにまずいものでもないのではないでしょうか。