口語訳古事記[神代篇]

 正月は実家で過ごしていました。正月特番はあまり好きではないので積本の一つ、「口語訳古事記」を消化しました。

 まだ古事記の前半部分である神代篇しか読んでいませんが、老人の語り部が語り継がれてきた神話を語るという形式なのでとても読みやすいです。注釈も多いですが、逆にその注釈が面白いとも思えるので苦になりません。
 
 もともと各種神話には興味があり、古事記物もそれなりに読んできましたが、断片断片で理解していたものがこの本のおかげで一つの流れとして把握できました。

 古事記には天皇家の正当性を語る性格があること。各地方勢力を統合していく中でそれぞれの神を取り込み、天皇家の神を中心とする神々の序列化が成されたこと。出雲系の神々を多く語ることで天皇家の出雲系への配慮がみられること。

 などなどを見ていくと、出雲には大国主が象徴する大勢力があったのだろうとか、大和には大物主が象徴する勢力があり、ある時期から出雲系とかかわりを深めたのかもしれないとか、神武東征の記述があるということは、天皇家は九州の勢力で東征して出雲大和系の勢力を征服して、大和に本拠を移すという歴史があったのかもしれないなどなどの妄想がどんどん膨らみます。こういう想像力が刺激されるのが古代史ロマンのよいところかなと思います。

 難点を言えば、神々の名前がすべてカタカナなので、漢字によって意味を想像できないのがきついといえばきついのですが、注釈によって、たとえばイカヅチならば

イカ(威力のある)+ツ(格助詞)+チ(霊力のあるものという接尾語)

オホゲツヒメ(スサノオに殺されてしまう大地母神的な女神)ならば

オホ(偉大なる)+ケ(食べ物)+ツ(の)+ヒメ(女神)

という風に説明が載っているので、各神の名前の表す意味がより理解しやすくなっています。

 古事記世界の断片的に知っているお話を一つの物語として統合するために読むもよし、古代に思いをはせるもよしという中々に面白い本です。お勧めです。人代篇も楽しみです。

少年がバルサファンであればよいです

 http://www.nikkansports.com/soccer/world/p-sc-tp3-20061222-133515.html

 えーと、この少年はほんとにバルサの敗戦にないてたのかな?何か別の件で泣いててたまたま写されちゃったって可能性もありますよね。だとしたらいきなりバルセロナに連れて行かれても困惑しきりだろうなと考えてしまいます。

 だから、ほんとにバルサファンだと良いと思います。それならバルサにとっても少年にとっても幸せでしょう。いいなー、カンプ・ノウに連れて行って貰えるのかー。そんなクリスマスプレゼント貰ってみたい。

 という記事を書いていたら、少年が見つかったという記事を見つけました。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/club_wcup/headlines/20061222-00000038-spnavi-spo.html

 なんとなく脊髄反射で記事を書いてしましたが、少年がバルサファンであるかどうかで全く別の話なんですよね。バルサファンじゃなかったら可哀想。バルサファンなら羨ましいです。あと、日本の球団もこれくらいのプロモーションを出来るようになって欲しいです。

Drコトー最終回

 良い最終回でした。今クール中の伏線は全て回収しつつまだ先は長いという余韻があって、次のスペシャルorDrコトー200●が楽しみです。

 どんな職業もそうなのかもしれませんが、医者と教師は良心的でいようと思えば思うほど辛い職業だなーと最近思います。背負っているものが「人の命」とか「子供の人生」なので非常に重たいです。コトー先生も鳴海先生も三上先生もそれぞれ医者とは何なのかを考えながら生きていくように描かれていて、釣られて考えさせられました。

 鳴海先生今回大活躍でしたね。堺雅人押しとしては非常に満足のゆく回でした。過去の出来事はベタですが、納得のいく理由でしたし、コトー先生に喝を入れたシーンや医者の苦しさについて語るシーンはとても良かったです。筧さんの手術のときの語りも良かったです。良い役者の揃ったドラマはやはり面白いです。あと、和田さんはミナちゃんと初日の出が見れそうで何よりです。ミナちゃんは彩佳さんが戻ってきた時にどういう扱いになるのか、和田さんはみなちゃんをどう思ってるかとか続きが楽しみです。

 際限なく取り留めなくなりそうなのでこのくらいにしておきます。次回が楽しみです。

Dr.コトー コトー先生VS鳴海先生

 木曜日に体調がちょっと思わしくなかった為に本放送を見逃してしまって悔しい思いをしたんですが、やっと今日になって10話を見ることが出来ました。やっと彩佳さんの件が家族に伝わってほっとしました。最終回への準備が終わった感じです。きっちり最終回で感動させて欲しいです。

 この放送をみていて考えさせられることが何個かありました。自分の命と将来が危機に陥っている彩佳さんに冷静な判断を求めるのは難しいです。病気になってからの彩佳さんの行動は、本人はきっちり考えた末の決断だと思っているけれど迷走といってもおかしくないくらいです。こういうときに周囲の人間はどうしたらいいのかなーって考えてしまいました。本人の希望に完全に沿うべきなのか、あえて無視するべきなのか。

 今のところは、本人の表面上の意思ではなく本当の望みに沿う行動が出来たら一番なんだろうなとは思っているんですが、そんな本当の望みなんて他人に判断できるものではないし、本人の希望に関わらず本人が一番幸せになれるように行動するといっても本人にとって何が一番の幸せなのかは誰にも分かりません。難しいです。

 あともう一つ、助かりますって言い切る医師がいいのか、生存率を冷静に教えてくれる医師がいいのかです。これもどっちもどっちだと思うのです。本当に病気になって不安で仕方ないときは、助かりますって断言されてもそれこそ胡散臭いと感じるような気がします。だけど、生存率何%って言われても不安で仕方ないです。薄情すぎると思う気持ちも出てくると思います。でも、助かりますって断言して助からなかった場合、遺族は悲しみで一杯ですから失敗したのは医療ミスのせいだという考えに逃げ込みたくなってもおかしくありません。

 私個人としては、コトー先生と堺雅人さん演じる鳴海先生を足して2で割ったような先生が希望かもしれません。助かりますとは言わないけれど、全力で頑張ってくれる気持ちが伝わってくる先生で、冷静に確率を伝えてくれるけど患者の気持ちにも配慮がある先生。これが理想かなー。

 最終回の予告を見ました。どうやら手術室に入るコトー先生を見ると、大病院の手術室で鳴海先生とやり合っていたので、鳴海先生の病院で手術に参加するようです。まず、第一段階はクリアできたようです。あとは物凄い勢いで鳴海先生に言われていました。どういう展開になるのか楽しみです。

 あと、最後まで鳴海先生は冷たいキャラのままなのでしょうか。言い方は冷たいけど、言ってることは間違ってはいないと思うんですよね。単純に冷酷な人というよりは、彼にも彼なりに歩んできた医師人生があってその中でああいうキャラになったような気がします。過去に何かあったのかも。たとえば患者に親身になりすぎて逆に患者を傷つけた、又は自分が傷ついた等。(贔屓目で見すぎ?)もう少し彼を描ける時間があれば良いのになと思います。踊る大捜査線の外伝シリーズみたいに鳴海先生スペシャルでも見てみたいです。

 あと最後に一つ。島の診療所に例の事件の研修医の先生が来ていました。それは嬉しいんだけれど、彼の島は今どうなってるの?

ベルギーでフラマン地区が分離独立?

 6時のニュースで、ベルギーの公共放送が嘘ニュースを放送したと報じていました。しかも、首都ブリュッセルを含むフラマン地区が分離独立を宣言したというニュースを特別番組でぶち込むという念の入れよう。ベルギー国民は一時期騒然となったそうです。

 いったいなんでベルギーの公共放送はそんな大掛かりな嘘を流したんでしょう。責任者らしき人がインタビューで南部の人間の不安を示したかった的なことを言っていました。ベルギーのことをもっと知りたくなったのでwikiを覗いてみると、ベルギーはフランス語圏の南部とゲルマン系の北部にほぼ二分されるらしいです。もともと分離してもおかしくないような政情があったということなんでしょうが、それならなおのこと洒落ではすまないと思うのですが・・・。今ベルギーの国会でも問題になっているそうです。続報が待たれます。

「Winny裁判」開発した罪を問われているわけではない。

 「Winny裁判」で有罪判決、自由なソフト開発はもうできない? − @IT
 404 Blog Not Found:ソフトウェアをリリースする罪

 上記の2つの記事を読んで、これは酷い判決だと最初は思いました。

 被告側の主張は、

 Winny自体は、著作権上問題のあるファイルも無いファイルも取り扱える。著作権上問題のある行為が発生してもそれは利用者の問題である。結果的にその生産物を使った犯罪が発生したからといって、生産者の罪を問うのはおかしい。開発中にソフトウェアの開発者がその使用方法を全て想定することは難しいので、リスクを負わせることによってソフトウェア開発が停滞する恐れがある。
というところでしょうか。筋が通っていて納得できる主張だと思いました。この件で良く出てくる例に「ナイフのたとえ話」があります。ナイフを使った犯罪が起ったからといってナイフ生産者を罰するという話にはならない。たしかにその通りです。この判決は酷い。Winnyの流行とその影響による情報流出事件の多発を防止するための国策判決なのではないか、そのような判決は許されないと思いました。
ですが、この記事を読んで実はそういう論点で語る問題ではないのではないかと気付かされました。

大詰めWinny公判が突きつけたソフトウェアの明日 - CNET Japan
Winny裁判、罰金刑は重いか?軽いか?--自己矛盾を抱えた判決 - CNET Japan

 「この時は、彼を被疑者にしようという考えはわれわれには毛頭なかった。プログラム開発者と被疑者はまったく別で、プログラマーは悪くない、使った者が悪いと(私は)思っていた」
 ところがこの捜査官によれば、金子被告は家宅捜索後の事情聴取で、府警側が想定していなかったようなことを言い始めたという。
 「著作権を侵害する行為を蔓延させて、著作権を変えるのが目的だったんです」

2ちゃんねるの違法ファイル交換が蔓延している場所で製作を発表し、著作権への挑戦を書き込み続けてもいました。こうなってくると話は全然違ってきます。
1.著作権侵害を蔓延させる。(違法な手段)
2.著作権を変える。(現行法への挑戦が目的)
 先ほどのナイフの例でいうと、社会の変革を目指すために、争いあっている人たちの前にこっちの方がダメージをきちんと与えられますよとナイフを傍に置く行為ではないでしょうか?これは立派な殺人幇助です。
 この判決でも

氷室裁判長は、「Winnyはさまざまな分野に応用可能で有意義なものであり、技術自体は価値中立的なものである」とも述べ、Winnyの存在意義について理解を示している。

とあります。この判決の論点は、ファイル交換ソフトの製作の違法性を問うているわけではなく、現行法にたいして違法な挑戦をしたことが問題なのではないでしょうか?実際この被告が取り調べに際して「著作権を変えることが目的」などと正直過ぎることを言わなければここまでの問題にはならなかったと思います。
・結果的に違法行為に使われる      →セーフ
・意思を持って違法行為の為に提供する →アウト
だとするならば極めて妥当な判決だと思います。被告の正直な発言と現行法への違法な手段での挑戦に対する判決だとするならば、ソフトウェア開発が萎縮してしまうという主張や危惧はいささか的外れな反論ではないでしょうか。

大予言

 地球大紀行をみながらふと考えたんですが、ハワイはプレートの関係で日本に年8cmぐらいずつ近づいてきています。そして何千万年後か何億年後かに日本列島にのめり込んでしまいます。

 徐々に徐々に日本列島に近づいてきて、南の島ではなくなり価値が小笠原諸島並みになっていく間はアメリカ領で間違いないでしょうけれど、日本列島の一部になったらハワイはどこの国の領土になるのでしょう?

1.日本の一部になる。
2.ハワイが日本列島と陸続きになる前の面積分アメリカ領

なんて可能性が考えられますが、ハワイにもハワイ人が居ますので1の可能性は低いと思います。だから2かなーなんて妄想していましたが、相手はアメリカです。油断はなりません。静岡あたりをハワイ州と認めろと言って来るかもしれません。下手したら横須賀の基地あたりまでアメリカ領として要求してくるかもしれません。

 こういう事態にならないようにプレート移動による領土問題の国際的な指針作りが必要になります。もしかしたらこれが原因で戦争になるかもしれません。もし戦争になったら私は何千万年後の戦争を予言したことになりますね。もし的中したら大予言者ってことでひとつよろしくお願いします。